なぜこの世界は生きづらいのか?

アダルトチルドレンとして 世の中で生きることの辛さや、 思うことを綴ります。

「人材」と「人財」の違いを考える

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昨日Twitterで興味深いツイートを見かけました。

 

人材のことを「人財」と表現する会社ありますよね。

私が勤めている会社でも、親会社がそのような表現に統一しているため、

そういった表現を採用しています。

 

今回は「人材」と「人財」の言葉の意味と、

「人財」と表現することに思うことを語ります。

 

 

「人材」と「人財」の意味

まずは「材」「財」の漢字の意味を調べました。

「材」の意味 

1 材木。木材。「通し柱に太い材を使ってある」
2 原料。材料。「印の材に角(つの)を用いる」
3 才能。また、才能のある人。「国家有用の材」 

 (デジタル大辞泉より)

引用したツイートのとおり、材料という意味の他に才能という意味があります。

「逸材」だとか「偉材」が、才能という意味で使われている熟語です。

 

「財」の意味

1 財産。富。「巨額の財を築く」「財をなげうつ」「財を成す」


2 経済学で、人間の欲望を満たし、人間が支配・処分することのできるもの。有り余るほどあって売買の対象とならないものを自由財、欲望に比して希少性をもち、その獲得になんらかの努力を必要とし、売買の対象となるものを経済財という。財貨。


3 「財界」「財界人」の略。「政官財」

 (デジタル大辞泉より)

 こちらの「財」はお金のイメージが強いですが、

それだけでなく「消費財」といったようにモノを示す言葉です。

 

「人財」と表現することに対する違和感

表現の意図は?

自分の会社以外にもこの表現を使っている会社があり、

就職活動の企業説明会でチラッと説明されたことがあります。

 

その意図とは、「人を価値のあるもの、宝と見なしている」といったニュアンスだった気がします。

当時は「ふーん」といった印象でした。

 

くだらないことに拘るな

しかし、今の会社のグループに入ってから、

Webサイトや資料など色々なところで「人財」を散見するようになり、

イライラするようになりました。

 

というのも、本質を見ていない綺麗事を並べられた感覚になるのです。

「財という漢字を使っているからうちの会社は人を大事にしてますよ」みたいな。

 

そうやって語彙だけで人を大事にしているアピールをし、

間違った言葉遣いをさも正しいように使っているのは気持ち悪いです。

 

有効な人事施策を実施せず、くだらない言葉遊びをしている人事部門とは馬が合いませんね。

 

人材はモノではない

今回、「材」と「財」の意味を調べてみて、

「人材」の方を使っていこうと決めました。

 

人材というのは組織の中で適所に配置され、

個々に持つ才能を発揮すべき存在だと考えています。

 

なので才能という意味を含んだ「人材」の方が好きですし、正しいと思います。

(もともと言葉遣いはこちらの方が正しいのですが・・・。)

 

反対に、人をモノ扱いする人・企業は嫌いです。

そういった企業は機能以上の価値を生むことができずジリ貧になり、

やがて滅び行くと信じています。

 

まとめ

ふと見かけたツイートが今の会社がやっていることと同じだったので、

ネタに便乗してみました。

 

考えるほど怒りが湧いてきたので人事部門に対する批判になってしまいましたが、

そういったバカな考えをルールとして浸透させてるのは間違いなくバカであり、

自分に近づいて欲しくないのでとことん批判します。

 

たまに言葉遊びするのは良いですが、

正しい語彙と表現による意味をしっかり考えて使いましょう。