なぜこの世界は生きづらいのか?

アダルトチルドレンとして 世の中で生きることの辛さや、 思うことを綴ります。

【あなたはどのタイプ?】欲求の4タイプを診断してみた

最近読んだ本でめっちゃ面白い本があったので紹介します。

『人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』という書籍です。

 

この本では、人間を4つの欲求のタイプに分類してそれぞれの特徴を解説しています。

ここでいう「欲求」とは、食欲・性欲・睡眠欲のことではありません。

 

その人がどんな価値観を持っていて、

何を喜びとして生きているのかという意味での「欲」です。

 

自分は何を喜びとしていて、どんな特徴を持っているのか?

自分とは違うタイプのあの人と上手く関係を築くにはどうすればいいのか?

 

欲求のタイプを知ることで、自分の特徴を知るだけでなく、

集団においてそれぞれのタイプがどんな役割を果たすかを理解することができます。

 

さらに踏み込み、なぜ人間には欲求のタイプが存在するのか?

という核心的な問いにもアプローチしています。

 

 

人を類型化するのが好き

私はエニアグラムやストレングス・ファインダーのような性格診断が好き。

なぜなら、私は法則型だからです。

 

人間の内面を構成している要素をパラメータで測定して、

「この値が高いとこの傾向がある」といったように抽象化する。

 

抽象化された傾向に基づいて人間を類型化し、

「あなたは○○な人間です」と結果を出してくれる。

 

私のような法則型の人間は、物事の仕組みや法則を理解・発見するのが好きなので、

人間という摩訶不思議なメカニズムを解明するのが楽しいのです。

 

また、仮説を立てて検証するのも好きなので、

初対面の人や街行く人の顔やしゃべり方から性格を類推し、

関わりを深める中で自分が類推した性格と合っているかどうかを検証します。

 

本の中でそれぞれのタイプの特徴を解説しているとき、

「あっ、このタイプは○○さんだなぁ」

と具体的な人物を思い浮かべながら読んでいました。

 

あなたはどのタイプ? 実際にやってみよう

ごちゃごちゃ説明する前に、まずは診断してみましょう。

本と設問が若干異なりますが、ネットでできる診断を見つけました。

1分ぐらいあればできます。

four-types.appspot.com

 

さて、どのタイプだったでしょうか?

調子が良いときと悪いときで結果が異なる場合があるので、

何回かやって同じタイプだったらそのタイプでよいかと思います。

 

各タイプの特徴

詳しい説明は診断にあるリンクや本の中で解説してあるので割愛し、

ざっと箇条書きでまとめます。

 

司令型

  • 優劣の確認を好む
  • 負けず嫌い
  • 努力家
  • 常識的で礼儀正しい
  • 序列を気にする

有名人の例:勝間勝代

 

理想型

  • 考えているとおりに物事をやる遂げるのにこだわる
  • 結果よりプロセス、目的より手段重視
  • 頑固でこだわり強い
  • 自分らしさが大事

有名人の例:松本人志 

 

注目型

  • 熱意ややる気が大事
  • 注目されたい、認められたい欲求が強い
  • 目立ちたがり屋
  • ムードメーカー 
  • おせっかい

有名人の例:明石家さんま

 

法則型

  • 物事の仕組み・法則を理解、発見して仮説を立てるのに喜びを感じる
  • 何をするにも理由がないと嫌
  • 言わなくてもいいことを言ってしまう
  • 行動パターンが決まっている
  • 本当にやりたいことが見つからない

有名人の例:池上彰

 

違うタイプとの関わり方

「確かに自分こういうところある~」と納得した人が多いと思いますが、

全然違うタイプの人のことをどのように捉え、関わっていけばいいのでしょうか?

 

本の著者は原則となる3つの法則を挙げています。

 

法則①:対角線の法則

縦軸に外向性・内向性、横軸に具体性をとったとき、

各象限がそれぞれのタイプに該当します。

f:id:death_or_agony:20190424153031p:plain

 (『人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』をもとに筆者作成)

このとき、 向かい合っているタイプの組み合わせはお互いに理解できません。

 

確かに法則型である私から注目型であると思われる人のことを考えると、

「自分には真似できないなぁ」と思います。

 

反対に注目型からは、文句が多い・屁理屈をこねる人間に見られるそうです。

ごめんなさい。

 

しかし、対角同士だとお互いの欠点を補完し合える関係にあるため、

長期的に良好な関係を築きやすいとのこと。

 

法則②:優位劣位の法則

2つ目は優位劣位の法則です。

「優位」「劣位」というのはどれかが優れている・劣っているというわけではなく、

隣り合うタイプに一方的に憧れたり、軽視したりすることです。

f:id:death_or_agony:20190424154835p:plain

 (『人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』をもとに筆者作成)

 

例えば、法則型は司令型を軽視して理想型に憧れる、

司令型に憧れられる一方で理想型から軽視される関係があります。

 

具体的にどう軽視して憧れているかというと、

司令型は形式ばかりに拘っていて本質を見失っている印象があります。

そのくせ細かいことにうるさいので、

「まためんどくさいこと言い始めた」と内心思っています。

(全面的に馬鹿にしているのではなく、そういう部分があるよねという話です。)

 

そして、理想型に対しては「自分らしく生きていていいなぁ」と憧れの念を抱くことがあります。

 

このように、隣り合うタイプのことはお互いに軽視・憧れの関係になっているのです。

 

法則③:右回りの法則

3つ目は右回りの法則です。

調子がいい時は右回りの欲求を満たそうとし、

調子が悪い時は左回りの欲求で我慢しようとします。

f:id:death_or_agony:20190424161233p:plain

 (『人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』をもとに筆者作成)

 

法則型が元気な時は「これが俺のこだわり!」みたいに理想を追うようになります。

反対にダメな時は、「ああしろ、こうすべき」と人に命令するようになります。

 

4タイプ揃うといいチームが出来る

4タイプにはそれぞれの長所短所があり、役割を補完し合うとチームが上手く機能します。

 

なぜ欲求の4タイプが存在するのか?

ここまでそれぞれのタイプと関係性を説明してきましたが、

そもそもなぜ人間には欲求のタイプが存在するのでしょうか?

 

この問いに対して、筆者は「文化を確実に伝えるため」と結論付けています。

まずは人間にとっての文化が何なのかを説明します。

 

文化というのは多数の人間を構成要素とするものです。

同じような習慣を持つ人が2・3人集まっただけでは文化とは言えず、

数万人を超える大勢の人間が同じ行動様式を持っていると、

それはようやく文化と言えるのではないでしょうか?

 

新しい文化(その時点ではただの行動様式)が生まれ、

それを真似したり評価したりする人が現われ、

少しずつ改善されると気づいたらまた新しい文化が生まれる。

 

文化まるで遺伝子を持っているかのように変化し、

人間の上位存在としてあり続けます。

 

このような概念をもっているのは生き物の中で人間だけであり、

文化を受け取って、考えて、真似して、伝える必要があるからこそ、

それらを上手く遂行するために4つの欲求のタイプがあるのです。

 

まとめ

以上、人間には4つのタイプがあるというお話でした。

 

まさに自分は法則型の特徴をもっていて、

共感と発見を繰り返しながら本を読みました。

 

「受け取って、考えて、真似して、伝えるのが人生の目的」

という素敵な考えも書かれていたので、

自分が好きなものを見つけて法則型の長所を生かしていこうと思います。

 

本の中では小説みたいなストーリーを混ぜてより詳しく書いてあるので、

気になった人は読んでみてください。