三角食べ強制はクソ。でも以外と合理的だった。
小さい頃、家や学校で三角食べしなさいと言われませんでしたか?
私は親に言われたことはありませんが、
小学生の時に担任にそう言われたことがあります。
もともと三角食べする癖が自然とついていたので
特に不自由することはなかったのですが、
ふと、「三角食べが良いとされる根拠ってあるんかな?」と疑問に思いました。
今回は三角食べのメリット・デメリットをまとめ、
それを強制することの是非について語ります。
三角食べとは?
三角食べとは、主食(ごはん)・主菜(おかず)・味噌汁を順序よく食べる方法のことです。
初め味噌汁で口を潤してから塩気のあるおかずを食べ、
塩気のあとは白飯が欲しくなって・・・のループがだいたいのパターンだと思います。
元々和食では一汁三菜が基本であり、
それに合わせて三角食べや口内調味も昔から文化とされてきました。
ところが、1970年代から学校給食で食べ方を指導するようになったそうで、
和食でなくとも三角食べを強制されることがあったそうです。(Wikipedia)
三角食べのメリット
なぜそこまで三角食べが良いとされるのか分からなかったため、メリットを調べてみました。
すると、以外にも合理的な理由がありました。
①偏食を防ぐことができる
福井大学の論文「食事時における白飯、おかずの食べ方と偏食との関連性」では、
小中学生を調査対象として、三角食べと偏食傾向の関連性について述べられています。
その関連性とは、
- ばっかり食べ(同時に1品しか食べない食べ方)をする者は、三角食べをする者よりも食品の好き嫌いや偏食が多く、白飯の残食が多い傾向にある。
- 順番を覚えていないなど食べ方を覚えていない者も、食品の好き嫌いや偏食が多い傾向にあった。
というものです。
つまり、三角食べをすることで好き嫌い・偏食の傾向が少なく、
白飯を残さなくなるということです。
行き過ぎた偏食は栄養バランスが崩れてしまうため、
子供のうちから偏りすぎない食事を摂る習慣を付けることは重要だと思います。
②口内調味を楽しむことができる
日本特有の文化で、口内調味というものがあります。
ごはんとおかずを口の中で同時に味わうことです。
キムチを口に入れた直後に白飯を掻きこむといった場面は普通だと思われがちですが、
口内調味の文化があるのは日本とアジアの一部だけのようです。
洋食では1品ごとにテーブルに出てくるのが基本ですし、
ビビンバやチャーハンは調理の段階で混ぜます。(口外調味)
口内調味に対して「咀嚼中に口を開けるのは行儀が悪い」と捉える人もいるようですが、
正面から見えるぐらい口を大きく開けるわけではないので、
個人的には行儀悪いとは思いません。
他の品と合わせて食べることを想定された日本固有の食文化を楽しむのも、
三角食べの良さだと思います。
三角食べのデメリット
①咀嚼回数が減る
和食では、まるで「白飯を汁を流し込んでください」と言っているかのように、
必ず汁(スープ)が出てきます。
そうすると咀嚼回数が減ってしまい、胃の中で消化されにくくなってしまいます。
また、唾液の分泌が弱くなることで、口が乾燥したり、歯周病になったりする原因にもなるそうです。
②塩分・脂肪過多になってしまう
前述のように、白飯ありきのおかず・おかずありきの白飯となってしまうことで、
おかずの味付けが濃くなる可能性があります。
私も濃い味が好きなので塩分を多くしてしまいがちですが、
味噌汁も塩分なのでおかずの塩分量は程ほどにしなきゃいけないなと思っています。
好き嫌いはあってもいい
メリット・デメリットを考えてみて三角食べも良いなと思ったのですが、
問題は教育現場でそれを強制されることです。
栄養バランスが偏らない程度であれば、
別に好き嫌いしてもいいじゃないですか。
三角食べした方が偏食になりにくいというだけで、
偏食だとしても健康を考慮した食事が出来れば問題ないと思います。
そもそも他人の食事の仕方(マナーではなく食べる順番)にまで管理しようとする考えが気持ち悪い。
ちょっとぐらい嫌いな食べ物があることも容認されるべきだと考えます。
ちなみに私はゴーヤとパパイヤが食べたくないぐらい嫌いで、
それ以外は出されれば大抵食べます。
まとめ
三角食べのメリット・デメリットを考えると良いことだと思いますが、
行き過ぎた管理・強制で子供にトラウマを植え付けるべきではないため、
三角食べを強制することには反対です。
最近は学校で指導しないようになってきているそうですが、
過度な「〜しなきゃいけない」というルールの押し付けは無くなってほしいものです。