なぜこの世界は生きづらいのか?

アダルトチルドレンとして 世の中で生きることの辛さや、 思うことを綴ります。

就職活動の記憶 ~面接が怖い~

f:id:death_or_agony:20181128180847j:plain

11月25日、私は初めて「石の裏のダンゴムシの会」という集まりに参加しました。

会のコンセプトは「みんなの安全基地」

 

様々なバックグラウントのもとに生きづらさを感じている人たちが集まり、

自身の生きづらさについて語り合うという会です。

dango64.hateblo.jp

 

初参加で初対面の方々と話していく中で、

「就職したいけど面接が怖い」

という話題になりました。

 

その話を聞いて、めちゃめちゃ共感しました。

 

確かに私は大卒ですぐに正社員となりましたが、

就職活動中は面接に対する恐怖を抱いており、

自分が望んだ職種・会社には入ることができませんでした。

 

そこで、私の就職活動の記憶と、そのときに考えていたことを語っていきます。

 

 

社会人に対する漠然としたイメージ

就職活動を始める前、社会人は「何か凄いことをしている」

という漠然なイメージを抱いていました。

 

そもそも、会社に勤めている人に触れる機会がほとんど無かったので、

世の中の社会人が何をしているのか、よく分かっていなかったのです。

 

私の母は専門職、父は公務員、祖父母は開業医でした。

家族全員とも利益を追求してモノやサービスを生み出す職に就いていたわけではなく、

とても狭い社会で生きてきた人間だと思っています。

(祖父は私が生まれる前に亡くなっているため本当の人間性は分かりませんが。)

 

そのため、ビジネスに精通している人間が家族におらず、

学校の教員もそういった類の人間ではないため、

自分が一般的な企業で働くイメージを持てませんでした。

 

ただ、企業活動に対しては興味があったので、

企業訪問をして特別に見学させてもらったり、

大学側が用意した就活前の説明会にも参加したりしました。

 

そのときは企業がやっていることに対して興味はありましたが、

自分が入りたいという気持ちには至りませんでした。

 

業務内容やビジネスモデルを理解するだけで満足してしまい、

その企業にどういう理由をもって入るか、など全く考えられませんでした。

 

周りに流されて始めた就職活動

自分が会社に就職するという意識を持てないまま時は進み、

2015年3月を迎えてしまいました。

 

私が就職活動をしたのはスケジュールが後ろ倒しになった初めの年で、

3月に説明会開始、8月に選考開始でした。

 

「ついに3月1日が来てしまった・・・。嫌だな~。」

と心の中で愚痴を漏らしながら、

とりあえず説明会に行かないと出遅れてしまうという義務感に駆られ、

合同説明会に足を運びました。

 

説明会で話を聞いた印象は、

「どれも大学で学んだこと関係ないじゃん」

「勝手に勤務地を決められるのは嫌だ」

「知らない人とコミュニケーションとっていく自信ない」

という感じです。

 

何かモチベーションがあるわけでもなく、

ただスケジュールが決まっているから、

周りの人がやっているからという理由で就活をスタートしました。

 

なぜ面接に通らないのか?

就活を始めて2ヶ月経った5月、

大学3年生のときにインターンに参加した企業から、早期選考の案内が届きました。

 

インターンに参加した人だけ早めに選考をしてくれるようで、

そこまで行きたいと思った企業ではありませんでしたが、

面接を受けることにしました。

 

まず困ったのが志望動機。

特に明確な動機を持っていなかった私は、

「御社は業界でこういうポジションで、こんな特徴があるからです。」

と自分の心にある理由ではなく、

誰でも言えるような当たり障りのない理由を述べました。

 

面接が終わりに差し掛かったとき、面接官から

「キミ、怒られたことある?」と訊かれました。

 

志望していたのが営業職だったので、

どうやらストレス耐性がないことを見抜かれ、そこを問題視されたようでした。 

 

結果は不合格。

面接中は特に言葉に詰まった訳ではなかったので、

やはり志望動機や自己PRが至らなかったのだと振り返りました。

 

「なぜやりたいのか?」

「あなたの長所は何か?」と問われても、

アイデンティティーが十分に形成されていない私にとっては、

返答に窮す質問でした。

 

しかし、反省したところで志望動機が生まれてくるわけでもなく、

これを何回も繰り返すと考えるとうんざりしました。

 

逃げの内定

それから何社か受けては落ちてというのを繰り返し、

最も魅力を感じていた会社でも面接で落とされ、

私はなかばテキトーに就活をしていました。

 

何回面接を受けても慣れることはなく、

行きたい企業だったのに気が動転して

何を喋っているのか分からなくなったこともありました。

 

選考は1日に多くて2件だけ。

面接が終わるとすぐに帰って寝るという具合に気持ちが堕落していました。

 

そんな中、7月にようやく1社だけ内定をとることが出来ました。

正直内定が決まりそうなときは、

「早く内定を決めてバイトしたい」

「面接を受け続けるこの状況を抜け出したい」

という気持ちでした。

 

既に諦めムードだった私は1社内定が決まったら、

就活から逃げるためにエントリー・選考をやめました。

 

同級生を見たときの焦り

自分が内定をとったのが7月、経団連のスケジュールでは選考スタートは8月です。

自分と同じく早めに就活を終えた人も居ましたが、

大企業の選考は8月からなので続ける人が多かった記憶があります。

 

金融機関などは名目では選考ではないイベントを7月以前から行なっており、

8月になってすぐに内定が出されたようでした。

 

大学の同級生が8月に入ってから大企業やメガバンクなどに内定が決まった話を聞き、

内心「俺はこれでいいのか?」と焦る気持ちがありました。

 

でも、同級生に引き目を感じながらも、

「もう面接を受けなくていいからこれでいいんだ。」と自分の行ないを正当化し、

やりたかった出版社のバイトに勤しみました。

 

後悔といま

逃げの姿勢で得た内定でそのまま入社し、結果はご覧のとおりです。

今でも面接が怖い気持ちはあり、転職の面接でも1回失敗したことがあります。

 

「大学4年生の頃にもっと面接の場数を踏んでおけばよかった」

という後悔は少しありますが、

それよりも、自分の人間性がいかに未熟だったかをその頃自覚しておきたかったです。

 

自分に対する甘さ。

物事を判断する軸のなさ。

メンタルの弱さ。

自己肯定感の低さ。

 

これらは社会人になってから気づいたものです。

うつ状態になって自分と向き合うことで初めて気づきました。

もしかしたら、学生時代に気づいていたのに目を背けていたのかもしれません。

 

そういったダメな自分を責めて、傷つけて、闇の中に身を置いています。