なぜこの世界は生きづらいのか?

アダルトチルドレンとして 世の中で生きることの辛さや、 思うことを綴ります。

ジョーブログの炎上に対して思うこと ~クラファンなぜダメなの?~

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最近私がいつも観ているYouTuberジョーブログが炎上しているので、

思うことを語ります。

 

ジョーブログとは?

YouTuberをあまり知らない方のために、簡単に紹介しておきます。

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ジョーブログはチャンネル登録者数138万人(2018年11月現在)のYouTuberで、

旅シリーズの動画が名刺といっても過言ではないでしょう。

 

例えば、

などがあります。

 

また、2017年5月に行われたAmebaTV亀田興毅に勝ったら1000万円」

というボクシングの企画以降、

着々とした勢いで人気を集めているYouTuberでもあります。

 

私もその企画で知ってから動画を見て、好きになりました。

当時はチャンネル登録者数51万人とかだったかな?

 

ちなみに本も今まで3冊出していて、

直近の2冊は私も持っています。

 

時系列で整理した炎上の流れ

そんなジョーブログが現在絶賛炎上中です。

私の意見を述べる前にまずは時系列で事実を整理していきます。

※日付はYoutubeの動画で発表した日

 

2018.09.14

インフルエンサーの事務所を設立することを発表。

自分がフリーで活動して感じてきたことやノウハウを伝えたい、

今度はインフルエンサーを育てる側に回りたいとのこと。


皆に話さなければいけないことがある。

 

2018.10.18

事務所に所属予定のインフルエンサーが自己表現するためのバーを作ることを発表。

AKB48劇場のようなイメージ。新宿駅の近くで)


借金3000万円⁉︎お店を開業します。バズらな死ぬ!

 

この時点では動画にて初期費用600万円

内装費等を含めた用意すべき資金が3000万円と説明。

 

内装は知り合いのデザイナーに依頼する予定で、

凝ったデザインを実装するには見積もりで3000万円必要だったとのこと。

 

クラウドファンディングで設立資金の一部である2000万円を募集し始める。

プロジェクトはAll-In方式と言って、

支援金額が目標に届かなくてもお金が支払われる仕組み。

camp-fire.jp

 

→リターンの内容に対して「高すぎる」「調子乗るな!」と批判される。

リターンの例:

  • 20分間の生電話で8万円
  • 1時間サシ飲みで10万円
  • 家でのタコパで20万円
  • 書籍のPR用にペイントされた中古軽自動車が100万円

 

2018.10.26

当初予定していたデザイナーと施工業者を断り、

視聴者からタダでやってくれる人を募集し始める。


俺とお店を0から作る仲間を募集します!お店の名前も募集するぜ!!

 

→タダで仕事をやらせること、

 そしてクラファン開始時と資金用途が異なることに対して批判意見が出る。

 

批判の意見まとめ

Youtubeのコメント欄やTwitterでは以下のような批判意見が目立ちます。

動画のコメント欄は批判意見ばかりで埋まっています。

  • 宗教っぽい
  • 1時間サシ飲みで10万円は高すぎる
  • 夢という言葉で金を巻き上げようとしている
  • 資金の内訳を示せ
  • 店を作りたいなら自分の金でやれ
  • 金と人気を得て、以前の真っ直ぐなジョーではなくなった
  • 旅の動画だけやっていればいい
  • デザイナーや内装業者にはお金を払うべき

 

炎上に対して思うこと

いやなら買わなきゃいい

まず、リターンの内容に関する批判に対しては、

「いやなら買わなきゃいい」

という言葉に尽きます。

 

値段が妥当かどうかは人によって違うわけで、

「ジョーのファンだから10万円だって払っていい」と思う人もいれば、

「こんな奴に10万円払うなんて馬鹿馬鹿しい」と思う人もいるはずです。

 

払う価値がないと判断したなら、

「高い」と文句言ってないでおとなしくしていればいいと思います。

 

価値を評価して購入を判断するのはユーザーですが、

リターンの値段を決める権利はジョーにあるので、

文句言ったところで何も変わらないと思います。

 

価値を提供して人から金を貰うことの何が悪いの?

一番多く見受けるのがクラウドファンディングをやることに対する批判ですが、

今回のクラウドファンディングは募金ではありません。

 

支援金を対価としてジョーはサービスを提供するわけですから。

 

そのサービスが大半の人にとって価値のないものでも、

ファンにとっては価値あるものです。

 

価値を認める一部の人々にサービスを提供してお金を貰う構造は、

握手会をするアイドルとそのファンの関係と同じではないでしょうか?

 

別に倫理的にNGなことではないと思います。

 

私の投資判断とその理由

結論から言うと、投資に対する私の答えはNoです。

ジョーブログ好きなので、

批判に負けず頑張ってほしいという気持ちもあるんですけどね。

 

先ほど述べたとおり、

今回のクラウドファンディングは支援金とサービスの交換ではありますが、

個人的にはサービスの価値より値段が高いと感じたので、

「このプロジェクトにお金を投資する価値があるか」という視点で考えました。

 

その結果、投資をやめる理由が2つ浮かびました。

理由①:資金の内訳が不透明

資金の内訳とその証拠を明記していないと、

募集金額の妥当性資金用途の正しさが担保されません。

 

バンッと金額とやりたいことを提示されたとき、

  • なぜ3000万円が必要なのか?
  • 本当に3000万円必要なのか?
  • 本当にバーのためだけにお金が使われるのか?
    (他の用途にお金が使われるのではないか?)
  • 予定していたデザイナーを断って浮いたお金はどうなるのか?

という疑問・疑念が生まれました。

 

CAMPFIREのガイドラインでは内訳を示すように定めていないとはいえ、

業者に見積もりを依頼したということは内訳も分かっているはずなので、

金額の妥当性と用途をはっきりするために、資金の内訳は公表すべきだと思います。

 

理由②:収益構造と集客に関する説明不足

告知動画とCAMPFIREの募集ページを見ただけでは、

  • バーの収益をどうやって得るのか
  • どうやってお客さんを集めるのか

が理解できませんでした。

 

新宿駅の近くという立地、動画で言っていた物件の面積(40~50坪)、

坪単価(近くの物件で2.5万円程度)から考えて、

賃料は月100~150万円ぐらいだと思われます。

 

当然それに人件費・電気水道ガス代・設備維持費などが加わるので、

ランニングコストは相当高くなります。

(まさか人件費もゼロに抑えるつもり?)

 

そのコストを上回るために、

  • 1ヶ月に何日稼動して
  • 1日に何時間稼動して
  • 客単価はいくらで
  • 1日に平均何人のお客さんを集めるのか
  • その数のお客さんをどうやって集めるのか

という具体的な計画が全く説明されていません。

 

おそらく本人はしっかり目標を考えていると思いますが、

具体的な数字で公表してもらわないと、本当に商売として成り立つのか疑問です。

 

まとめ

以上のとおり、

クラウドファンディングをやることは悪くないけど投資はしない、

という私の見解でした。

 

YouTube業界ではファンからお金を集める文化が希薄なので

多くの批判が寄せられたのだと思いますが、

これからも動画を観るという手段で応援していきたいです。