なぜこの世界は生きづらいのか?

アダルトチルドレンとして 世の中で生きることの辛さや、 思うことを綴ります。

バカッターについて思うこと ~承認欲求は判断を歪める~

セブンイレブンくら寿司のバイトによる動画投稿で炎上し、

雨後の筍のように不謹慎な動画を上げる輩が登場してきました。

 

こういった炎上するような不謹慎な動画を上げる人・行為は「バカッター」と呼ばれています。

今回は一連のバカッター事件について、バカには何が欠けているのか?

企業側はどういった対処をすべきなのか?を考えていきます。

 

 

バカに欠けているもの2つ

バカッター騒ぎは今回が初めてではなく、

SNSで初めて起きたのは、2013年にローソンでアイス用の冷凍庫の中に寝そべっている写真が投稿されたことだと記憶しています。

結局事件が起きた店舗は休業になったそうです。

matome.naver.jp

 

過去にあったこと・今回起きている一連の炎上を振り返り、

バカに欠けているのは何なのか考えてみました。

 

倫理観の欠如

至極当たり前ではありますが、倫理感が欠けています。

 

商品を提供する側の人間がそれを遊び道具にしてはいけないですし、

ましてや食品を扱っているならば、衛生的上の問題が悪いのは当然です。

 

ただし、「悪いことをするからこそ楽しい」という心理も理解でき、

倫理観の欠如だけがバカッターを生むわけではないと考えます。

 

想像力の欠如

もう1つバカに欠けているのは想像力です。

 

「この動画をアップしたら店舗や企業のイメージを損ねる」と想像することができないのです。

 

投稿している本人たちは仲間内で楽しんでいるつもりかもしれませんが、

SNSは世界中の人間がアクセスできるものであり、

鍵を付けていても容易にコピーして拡散することも出来ます。

 

想像力が欠けているがゆえに、自分の行動・アップしたものがどれだけの影響をもつか想像できないのだと思います。

 

承認欲求が判断を歪める

バカッターがバカであるのは確かだと思いますが、

バカの問題行動を助長しているのは何でしょうか?

 

それは、SNSで注目されたいという承認欲求です。

炎上するような投稿はとにかく拡散されますし、批判の声がたくさん浴びせられます。

悪いことだったとしても注目されることが気持ちいいのだと思います。

 

仮に善悪の判断がついて、自身の投稿の世間への影響が想像ついていたとしましょう。

それでも、「クビになっても損害賠償になってもいいから注目されたい」という人は必ずいるはずです。

 

承認欲求の強さにより、損失よりも注目されることを過大評価してしまい、

問題を起こしてしまうのだと思います。

 

昔の話で言えばオウム真理教の一連の事件も同じです。

「尊師に認められたい」という承認欲求が、

社会的にやってはいけないことを実行するのに拍車をかけたのです。

 

法的措置は妥当だ

では企業側はバカにどう対処すべきなのでしょうか?

今回のくら寿司の騒動では、従業員に対して民事と刑事の両方で法的措置をとることが公表されました。

 

個人的にはそれぐらいの対応が当たり前だと思っていますし、

株価の下落と収益の因果関係が判明したら数千万円の賠償請求でもおかしくないかと思います。

 

バカッターにより損害が出た場合はバンバン訴訟して賠償請求すれば、

ある程度の抑止力にはなると思います。

 

損害賠償に加え、威力業務妨害として認められれば刑事罰も下されます。

そういった判例を作り周知し続けていけば、「知らなかった」では済まされないようになり、

面白半分で投稿するバカは減っていくのではないでしょうか。

 

今の認識のままでは、店を潰したいならバイトで潜り込んでテロを起こすのが有効ですからね。

 

まとめ

バカは10年前も20年前も居たはずで、今に生まれたものではありません。

それがSNSの普及によって可視化されました。

 

そして承認欲求を満たしたいバカがSNSを利用し始めたことによって、

悪い意味で影響力をもつようになってしまいました。

 

いわば、動物にピストルを持たせているようなもので、

トリガーを引いたら弾が発射されて人や物を倒せることが想像できず、

面白くてバンバン撃ってしまうようなもんです。

 

その辺は厳罰化と社会レベルでの周知が有効であり、

悪いものはどんどん取り締まって欲しいと思います。