なぜこの世界は生きづらいのか?

アダルトチルドレンとして 世の中で生きることの辛さや、 思うことを綴ります。

やはり毒親のことは理解されないのか

私は大学生の頃に出版社で働いていまして、

自分が辞めてからも一緒に働いていた先輩方(社員さん)と毎年飲みに行っています。

 

その職場では従業員の仲が良く、

既に会社を辞めてしまったのに今でも交流があるそうです。

仕事仲間から飲み仲間になった感じですね。

 

先週1年ぶりに先輩方と会う機会があり、

今自分がやっていること・アダルトチルドレンであることを告白しました。

 

その時の相手の反応と私が感じたことを話します。

 

 

なぜ話そうと思ったのか?

今まで友達にも信頼している人にも、

自分が機能不全家族で育ってきたことを言えませんでした。

 

でも、色々な集まりで初対面の人に自分の境遇や生きづらさを説明していくうちに、

自分の内面を言語化して伝えることができる実感を得ました。

 

今までは似たような境遇の人が相手。

自分の説明した内容で痛みに共感してもらえます。

 

では、機能不全家族で育っていない人にも理解してもらえるのでしょうか?

 

「少しは苦しみを分かってもらえるだろう」という淡い期待を胸に、

自分がアダルトチルドレンであることを告げ、

具体的に親とどんな関係かを説明しました。

 

そして、機能不全家族ではない場合、

親のことをどう思っているのかを聞いてみました。

 

親の話をしたときの反応

私はまず以下のことを伝えました。

  • 父親は悪口を言ってくるので一緒にいるのが嫌だ
  • 母親が過干渉であり、たびたびヒステリックに怒る
  • 両親とも支配的な態度をとる
  • 親が望む道を選んできた結果、親の価値観で生きるようになった

もっと話さないと理解には及ばないですし、

お互いにかなり酔っていたので伝えきれない所もあったと思いますが、

自分の感じている親の問題点はだいたい挙げてみました。

 

それを聞いた先輩方の反応はこんな感じ。

  • 親が子供に対して支配的になるのは自然でそういう生き物だ
  • 子供のことが可愛いからバカになってしまう

 

その反応を受けて「あれ、、なんか違うぞ」と思い、

さらに踏み込んで聞いてみました。

 

親を尊敬しているか聞いてみた

私は今でも親のことを憎んでいて、

昔のことを思い返すと嫌なことばかり思い浮かんできます。

 

一方で、先輩方は特に親に対して嫌な感情を持っていないようだったので、

親のことを尊敬しているか訊いてみました。

 

  だ「○○さん(先輩)はご両親のこと尊敬していますか?」

A先輩「うん、尊敬してるよ。だって俺より仕事出来るし、

    結構な年収で自分を育ててくれたから。」

  だ「え、親のこと尊敬できるってすごいですね。(戸惑いながら)」

 

  だ「B先輩はどうですか?」

B先輩「親っていうのは人生の中で一番長い関係を持っている人で、

    育ててくれた感謝の気持ちはあるかな。

    バレンタインでチョコ渡してきて気持ち悪いと思う時もあるけど。」

  だ「まじですか。(やっぱり自分がおかしいのか・・・)」

 

このやりとりをして、やはり毒親に育てられた当事者でなければ苦しみを分かってくれないのかと少し寂しい気持ちになりました。

 

先輩からのアドバイス

その晩は先輩の家に泊めさせてもらい、翌朝。

酔いが覚めて討論モードから解放された私たちは、

静かで真面目な空気の中で親との関わりについて話しました。

 

先輩曰く、親に対して自分の意見を説明してみるのがいいとのことでした。

親は私がどこに不満を抱いているかすら分かっていない。

だからそれをまず論理的に説明して理解してもらう必要があるんです。

まあ、論理的な説明で理解してもらえないんですけどね・・・。

 

でも、自分の意見を伝えることで親の誤解が解ける部分もあると思うので、

バシバシ意見を言うようにします。

 

今後の課題と反省

信頼している先輩に毒親アダルトチルドレンの話をしてみて、

やはり痛みを持った人間同士でないと共感までは至らないのだと思いました。

 

ただ、これから生きづらさを感じていない人と関わっていく上で、

自分の内面をもっと分かりやすく説明できるようになるのが課題です。

 

親の特徴をもう少し詳しく挙げるのと、

今の自分の人格にどんな問題があるのかを説明すべきだったと反省しました。

 

正直、人からかわいそうだと思われたいのかもしれません。

弱いところをさらけ出して痛みを持った人間同士で通じ合うことは、

傷の舐めあいで良くないことなのかなとも思えてきました。

 

とりあえず今はやりたいようにやって、気持ちを整理します。