成人式にあった奇跡の話
1月14日は成人の日でしたね。
私が成人したのはもう5年前のことになります。
成人式というと、忘れられない出来事があります。
今日の記事は生きづらさでも批判でもなく、単なる思い出話です。
知り合いの居ない成人式
私は中学校から私立の中高一貫校に行ったため、
地元の友達というと小学校で一緒だった人たちしか居ません。
小学校を卒業してから連絡を取っていた人は1人ぐらいで、
そこまで親しくもなかったので
「成人式に出たい」という気持ちはあまりありませんでした。
しかし、「一生に一度だから行っておくか~」
と限定品に駆られる時と同じ心情を抱き、
実家の近くの会場で出席することにしました。
暇そうな人に声をかけてみた
誰とも会う約束をしていなかったので、
当然会場ではひとりぼっちに。
周りではスーツや晴れ着を着た新成人が複数人でおしゃべりしていて、
何だか落ち着きませんでした。
式が始めるのを待っていると、同じように1人で待っている人が居ました。
「今日はおひとりですか?」
とナンパのような台詞をかけてみたところ、
彼(Aくん)も同じような境遇のため一人で成人式に来たとのこと。
家はどの辺なのか、学校はどこなのかなどを話し合っているうちに、
一緒に式を受けることになりました。
それでも馴染めない成人式
式中に野次を飛ばす輩は居ましたが、
特攻服を着たいかにもヤンキーらしい人は見かけませんでした。
式を受けても「こんなもんか~」といった感じで、
昔を思い出して一緒に懐かしむ人もおらず、
「Aくんと一緒に飯でも食ってすぐ帰ろうか」と思いました。
周りの人たちが楽しそうにしているのを見て、
居心地が悪くなりました。
まさかの奇跡
Aくんの高校の同級生が同じ式に参加していたとのことで、
その場で出会った2人とご飯を食べることにしました。
ふとAくんの同級生がAくんのことを苗字で呼んだとき、
寝顔に水をかけられたようにびっくりしました。
Aくんと同じ苗字で、生まれて初めて同じ苗字の人と出会ったのです。
それぐらい珍しい苗字なので衝撃的でした。
今まで苗字が家族以外の他人と被ったことがなかったので、
公共の場では「苗字=自分」という認識でした。
しかし、その認識が崩れたことで、
ドッペルゲンガーに遭遇したような気分になりました。
Aくんもそれまで同じ苗字の人と出会ったことがなかったそうです。
なかなかない体験によって胸をいっぱいにして、帰路に着くのでした。
まとめ
以上、成人式でたまたま声をかけた人が同じ苗字だった話でした。
たまたま声をかけるとたまに奇跡が起きるみたいです。