なぜこの世界は生きづらいのか?

アダルトチルドレンとして 世の中で生きることの辛さや、 思うことを綴ります。

HSP診断をやってみた ~私のHSP的特徴とエピソード~

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最近聞くようになったHSPという言葉、ご存知でしょうか?

 

HSP(Highly sensitive person)とは、

ちょっとした他人の感情や音・匂いなどを汲み取ってしまうような、

敏感で繊細な人のことです。

 

先日イベントバーエデンで出会ったなおさんほのかさんのお2人が、

HSPの方々を対象としたイベント活動をしているそうでして、

改めて「自分をHSPの枠組みで見たときにどうなんだろう?」と思いました。

 

今まで「自分もそうかな?」ぐらいの認識でしたが、

理論(定義)と自分の特徴を照らし合わせて、

自分の気質に対する理解を深めようと思います。

 

HSPの定義DOESについて

HSPの提唱者であるエレイン・N・アーロン博士は、

D・O・E・Sの4つの特徴すべてに当てはまる人HSPだと定義しています。

 

結論を言うと、私は4つすべてに当てはまりました。

 

詳しい定義はこちらの記事にまとまっていますので、

特徴を簡単にまとめた上で自分のケースを話していきます。

iju-joshi.com

 

①D(深く処理する)

Depth of processing:処理の深さ

1つ目は処理、つまり思考の深さです。

元々思慮深いと思われることが多く、自分はこの特徴が強い傾向があります。

  • 行動する前に徹底的に調べる。例えば価格の調査をしてまとめないと気が済まない。(PayPayの記事参照
  • プログラムを組むとき、エラーを網羅的に想定する。
  • 1つの情報から次から次へと関連する情報を連想する。
  • 1つの物事からすぐに背景を察することができる。(社会科が得意だったのはこのおかげ)
  • 相手が喋ろうとしていることを、少し話を聞いただけで予想できる。
  • あれこれ可能性が思いついて決断ができない。

 

②O(過剰に刺激を受けやすい)

being easily Overstimulated:過剰に刺激を受けやすい

「刺激を受けやすい」は分かりやすく、日常的に自覚する機会が多いです。

  • 人と連続2時間ぐらい話し続けると疲れる。特に2人きりの場合、話す・聞くという動作を交互にし続けなければならないため、頭が疲れやすい。
  • 人混みは、様々な動きをしていて音も無作為に発生するので苦手。
  • 1日に予定がいくつも入っていると、途中から疲れてくる。
  • 周りの話し声が気になって仕事に集中できない。
  • 静電気が苦手。痛みが来るとわかっていても怖い。
  • 大きな音がいきなり鳴るとびっくりする。近くで大きなクシャミをされるのが最近ムカつくポイント。
  • 友達にいきなり脇とか触られるとびっくりする。だがそれが楽しいこともある。
  • カフェインが効きやすい。紅茶を飲むと眠れない。

 

③E(全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い)

being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular

:全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い

「感受性が高い」とも言えます。他人の表情から感情を自然に汲み取ってしまい、

他人の感情に左右されてしまうことが多いです。

  • 学校でクラスメートが怒られているとき、自分が怒られている感覚に陥った。
  • 緊張感漂う場所では作業に集中できない。
  • 辛いことを相談されると悲しい気持ちになる。
  • 反対に、嬉しかった話を聞くと自分まで気分が高揚する。
  • 電車に乗るとき、イライラしてそうな人が分かる。不快だから避ける。
  • ライブで感動して泣くことが多い。
  • 弱い立場の人に同情する気持ちが強い。
  • 困っている人を助けたくなる。道をよく聞かれるので案内してあげる。
  • 音楽が特に好き。

 

④S(ささいな刺激を察知する)

being aware of Subtle Stimuli:ささいな刺激を察知する

O(過剰に刺激を受けやすい)と似ていますが、こちらは普通の人が気にならないような些細な刺激を感じることだそうです。

  • 寝るときに冷蔵庫の音が気になる。
  • 隣の人の咀嚼音、舌打ち、鼻をすする音、咳払い、独り言が気になる。
  • 職場のフロアを歩くと、他人の「仕事をやりたくない」感情を察する。
  • 気温が暑い、寒いと気になって他のことに集中できない。
  • 服のタグや肌触りが気になる。チクチクするのが嫌。

 

判定テストをやってみた

DOESの4つに当てはまるとHSPの可能性が高いとのことだったので、

さらに詳しい判定テストをやってみました。

highlysensitiveperson.jimdo.com

 

結果

テストは2種類あり、どちらもやってみました。

アーロン博士版は当てはまったのが18個、(12個以上でHSPに該当)

イルセ・サン氏版のA群が99点、B群が12点、集計して87点でした。

(60点以上でHSPの可能性大。点数が高いほど傾向が強い。)

 

見事HSPに当てはまりました!

 

思ったこと

繊細さをどう生かすか?

自分がHSPに該当することは分かりました。

 

が、重要なのはHSPであるかどうかではなく、

繊細な気質を持った上でどう生きていくかだと思います。

 

たまたまレビューを見たこちらの本を読んでみました。

HSPの気質によって受けるストレスに耐えるのではなく、

自分にとって良い環境に身を置くことで生かしていくのが大事だと述べられています。

 

先天的な気質が理解されないこともありますが、

ありのままを自分を受け入れていこうと思いました。

 

ACとの切り分けが難しい

もう1つ感じたのは、HSPとACの切り分けが難しいということです。

 

例えばACの場合、自己評価の低さゆえに見返りを求めて人の世話を焼くのが好きだったり、

親の顔色を伺ってきた結果、人の怒りの感情に敏感だったりします。

 

行動特性が似ていても、原因は別です。

しかし、私の心はいくつもの性質が複合して1つに形成されています。

 

それを別々の枠組みで考えるために切り分けるのが難しいと思いました。

 

まとめ

今まで性格診断で「感受性が豊か」と出てきて、感受性というのはストレス耐性と対極にあるものだと認識していました。

 

それは間違いではなさそうですが、

神経伝達の仕組みに原因があり、繊細さゆえの特徴が「感受性が豊か」以外にもあると知ることができました。

 

これからは自分の特徴を理解してもらえるような環境を選んでいこうと思います。