なぜこの世界は生きづらいのか?

アダルトチルドレンとして 世の中で生きることの辛さや、 思うことを綴ります。

日本の若者の意識から見える生きづらさ ~我が国と諸外国の若者の意識に関する調査~

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先日YouTubeで見かけた面白い統計データがあったのでシェアします。

日本の社会環境は悪い、幸福感が少ないといった漠然なイメージがありますが、

実は統計データにも表れているんです。

 

日本の若者意識がやばい

今回紹介するデータは

内閣府が平成25年に満13~29歳の若者を対象とした意識調査の結果です。

 

日本だけでなく韓国、アメリカ、英国などを含む計7カ国でデータを取り、

日本の若者の意識が諸外国と比べてどう異なるのかを見ることができます。

 

平成25年度我が国と諸外国の若者の意識に関する調査報告書(PDF版) - 内閣府

 

5年前に13~29歳ということは現在18~34歳、ちょうど若年就業者の年齢層です。

自分も昔こういうアンケートをやったことがあるような、ないような。

 

結論を先に言うと、日本の若者は諸外国と比較して、

  • 自分に満足していない
  • 自己肯定感が低い
  • 意見をはっきり伝えられない
  • 憂鬱だと感じている
  • 社会に希望を持っていない

という残念な結果になりました。

 

自分もなんとなく閉塞感を感じていますし、

ネットでも「日本はダメだ」という声は頻繁に見かけますが、

こうやって信頼あるデータで示されると、現実を突きつけられた気分になります。

 

具体的な結果

では具体的にどんな感じにダメなのでしょうか?

印象に残った結果をピックアップしていきます。

 

自分に満足していない

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まずは自分に満足しているかどうか。

日本は満足していると回答した人が7.5%しかいません。

最も満足している人の割合が多いのはアメリカで、

46.2%なので半数弱もの人が満足しているんですね。

 

現状に満足しないというのは向上心の裏返しでもあるので、

その場合は決して悪いことではないですが、

他の結果を見ると、自己実現できていないから満足できていないように思えます。

 

自分の長所が分からない

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「自分には長所がある!」と明確に答えた人はわずか15.2%でした。

果たして自信がないからなのか、謙遜しているのか。

 

自己主張ができない 

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自己主張できると答えた人は9.3%でした。

対して自由の国アメリカは40.6%、めちゃめちゃ主張してます。

日本人は自己主張できない人が多いですからね。

ゆえに、伝えるべきことを溜め込んでしまいモヤモヤすることも。

 

 チャレンジ精神が薄い

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上手くいくか分からないことにチャレンジする人も日本が一番低い結果となりました。

 

チャレンジ精神と初めの「自分への満足感」には正の相関があるそうですが、

この2つに因果関係があるのではなく、

自信がないからチャレンジ精神も満足感も低くなるのではないかと思います。

 

憂鬱だと感じている

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こちらは心理的側面に関する結果で、

直近1週間で憂鬱だと感じることがあったかどうかです。

 

1週間という短期間であったということは、

日常的に憂鬱を感じているということでしょう。

 

将来、世界で活躍しないと思っている

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自身の将来のイメージに関する質問で日本だけ極端に低かったのがこちら。

85.2%の人が世界での活躍を意識していないようです。

 

確かに、社会人になってから大学の友人の様子を見る限り、

グローバルに仕事をする人とそうでない人が二極化しているイメージがあります。

 

親をあまり尊敬していない

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親のことをどう思っているかについての質問では、

「尊敬できる」と断言した人が20.1%に留まりました。

 

うん、確かに尊敬できない。

 

この質問の他に「親が生き方の手本になるか」という質問もあるのですが、

「あてはまる」と答えたのは13.6%のみ。

親を尊敬してロールモデルにしている人は少ないようです。

 

日本の将来は暗いと思っている

質問:自国の将来は明るいと思いますか。

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最後に自国の将来に関する質問。

日本の将来が明るいと断言した人はなんと2.6%しか居ません。

 

同様に暗いと答えた人が多かったフランスが気になりますが、

おそらく移民問題とそれによって引き起こっている慢性的な雇用問題が

原因だと思われます。

 

生まれる国は運ゲー

アンケート結果を総じると、

「日本はなんて若者が生きづらい国なんだろう。」

と感じました。

 

確かに若者でも自分のやりたいことを仕事にして、

理想の生活を送っているような自己実現レベルの高い人は居ます。

 

しかし、国単位で比較すると、

他の主要先進国と比較して満足度の低い状態であることは事実であり、

国家の枠組みが影響しているとしか思えません。

 

日本に生まれた場合と、

同じ人間がアメリカに生まれた場合で比べたらどうなるんでしょう?

 

私たちは生まれた時のガチャで日本が当たったわけで、

幼児期から大人になるまで海外で育ったようなイレギュラーを除いて、

日本と関係を絶つことはありませんし、リセマラも出来ません。

 

社会環境に頼るのが間違いである

生まれる時に日本というハズレを引いてしまったら、

これからどうすればいいのでしょう?

 

こういうこと発言すると嫌悪感を感じる人が居そうですが、

生まれる時に親を選べないのと同じであり、

その環境に生まれた事実は変えられません。

 

だから、正直にハズレの国だと認め、その前提でどうしようか考える方が

建設的だと思うんです。

 

私はなるべく社会環境に頼らないようにするのが最適解だと思います。

 

身近なことだと、若いうちから資産運用するだとか、

言いたいことを主張できる場に身を置くだとかです。

 

まとめ

以上のように、若者が社会に対して感じている閉塞感や不満というのは、

ただの雰囲気だけでなく、定量的なデータで根拠付けられることが分かりました。

 

国を信用しない結果、代わりに他の主体を信用するようになるのか、

それともトラストレス(そもそも信用なしに成り立たせる)になるのかは分かりませんが、

これからの未来では国に依存しないというのが大切になるでしょう。