なぜこの世界は生きづらいのか?

アダルトチルドレンとして 世の中で生きることの辛さや、 思うことを綴ります。

ママチャリで房総半島一周してみた ~PART5 風と雨との闘い~

PART4からの続き

4日目:九十九里を駆け抜けて銚子へ

4日目は九十九里浜を一気に北上して、東端の町である銚子を目指します。

その距離なんと90km越え!

果たしてたどり着くことができるのでしょうか?

まずは勝浦の隣にある御宿という町を目指します。

勝浦の辺りはまだまだ山なりの地形なので、

坂道で山を越えつつ港が見える道を進むと30分ほどで御宿に着きました。

 

御宿は日本の三大海女地帯らしく、

大規模ではないものの入り江のような

地形を生かした漁港がポツポツとあります。

 

また、この町のシンボルが月の沙漠記念像です。

砂丘のような砂浜にラクダ↓

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空は曇天で快適だったのですが、

この写真を撮った直後から傘を差すレベルの雨が降り始めました。

 

像の近くにある月の沙漠記念館の屋根の下でレインコートを着て、道を確かめます。

 

どうやら九十九里浜サイクリングロードまではまだまだ距離があるようだったので、

素直に国道128号線をまっすぐ進むことにしました。

 

しかし、順調に進んだのは束の間、事件発生⚠

雨でタイヤが滑り、歩道の金属の格子でバランスを崩してしまいました。

こういうやつ↓ 

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「車も多いし路側帯も狭いし危ない」

と判断し、国道に沿った細い道を進むことにしました。

 

上手く細い道を行くと、国道128号線と県道30号線との分岐点まで来ました。

県道30号線はサイクリングロードになっているので、

「チャリがスイスイ行ける道キターー」

とちょっとした嬉しさを感じました。

 

分岐点のすぐ近くに良さげな店があったのでお昼休憩。

ログハウスみたいな雰囲気で、よっちゃん丼が美味しかったです、

あわよくば雨が止んでるかなーという淡い期待はすぐに裏切られ、

雨降る県道30号線をずっと進みます。

 

快適なサイクリングロードを進んで行くと、

まさかのお知らせが。

 

「サイクリングロード通行止め」

 

迂回ルートを確かめていると、いきなり雨が強くなりました。

コンビニの軒下で荷物をビニール袋に入れ、

止まない雨の中、道を探して走ります。

 

幹線道路の交通量がだいぶ減ったので道を戻すと、

ようやく自転車が走れる歩道が現れました。

九十九里浜の道路はずっと自転車用の道があるので、

後ろから車が来る心配はありません。

 

本来は喜んでスイスイ進めるところですが、

台風の影響で強い向かい風が吹いていて、

なかなかスピードが出ません。

 

それでもギアを変えながら、ひたすら同じ道を進みますが、

雨と風の中で漕いでも漕いでも目的地には遠い・・・。

 

さらに追い討ちをかけるようにハプニング発生⚠

軽く脱水症状になったので予備の水をリュックから出そうとしたものの、

袋をキツく締めすぎて取り出せなくなってしまいました。

しょうがないので民家の脇にあった水道から水を汲んで、なんとか解決。

 

・・・。

辺りが暗くなり始めてもまだ残りの道のりは遠くて、

雨と風は神様に祈っても弱まることはなくて、

連日の運動で脚は疲れてて、

精神的にも体力的にもキツくなりました。

 

でも、誰かが自分の代わりに自転車を漕いでくれるわけではありません。

途中で逃げることもしたくありません。

 

そんな気持ちが湧き上がってきて、

「絶対にたどり着いてみせる。」

「今まで頑張ってきたんだから乗り越えられないわけがない。」

と独りで呟きながら、前に進むことだけ考えていました。

 

浜の景色から山の景色に変わり、

真っ暗で車通りが激しい山道を超えていきます。

 

5メートル先は闇。

上り坂では自転車を押して草が生い茂った歩道を歩き、

下り坂では車と同じぐらいのスピードを出して駆け抜けました。

 

午後7時過ぎにようやく銚子に到着!

服も靴も雨でビショビショだったのでコインランドリーで乾燥させながら、

近くで焼き鳥を頬張るのでした。

靴乾かしているとき↓

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4日目のまとめ

いま振り返ってみて、この日が一番キツかったです。

雨と風の中で自転車を漕いだことがなかったので、

こんなに大変だとは思いませんでした。

 

でも、やってよかったと思います。

あの苦しみを味わったからこそ、達成感を感じられたからです。

 

自転車で長距離を旅すると決めたのは自分ですから、

やっぱり自分で成し遂げてこそ意味があると思います。

→PART6へ続く