一斉に昼休み取るのやめません?
学生の頃から都心のオフィスで働いていて、
昼休みって不便だなぁ
と思うことが多々あります。
東京駅の近くで働いていて、
初めてコンビニのレジに行列ができているのを見たときは
マジでこれに並ぶの?
と思いました。
通勤ラッシュもそうですが、
大勢が主体的な理由なく一斉に行動することで不便を被ることって結構あると思うんです。
今回は昼休みを一斉に取ることによる不都合について語ります。
昼休み利用者側のデメリット
12時を過ぎると、コンビニだけではなく飲食店も混雑します。
席がすべて埋まってしまって、空くまで待たされることもしばしばあります。
しかし、13時過ぎぐらいに時間をずらすと、比較的空いており、料理の提供を待たなくて済むことが多いです。
混雑している時と空いている時で支払う料金が同じであれば、
混雑によって待たされるだけ損した気分になります。
合理主義者の私的には、
わざわざ損をするような行動をとるのは愚かなことだと思っています。
店側のデメリット
昼休みで店を利用する側だけではなく、
飲食を提供する店側にもデメリットがあると思います。
例えば、キャパ50人の店舗を1回転させる(お客さんが1回全席入れ替わる)場合と、
キャパ25人の店舗を同じ時間で2回転させる場合を比べてみます。
客の人数の合計はどちらも50人ですが、
50人のキャパを抱えるには、キャパ25人の場合よりも大きい坪数と設備投資が必要になります。
さらに、それに対応するだけの店員も配置しなければなりません。
常に稼働率が高ければキャパが多い方が効率的ではありますが、
昼休みの時間帯(12~13時)に来客が集中する現状では、
それ以外の時間帯は稼働率が低く、
キャパが大きい分だけ非効率的になってしまいます。
要するに、来客のピークに数を合わせると損をしてしまうということです。
なぜ一斉に休憩を取るのか?
このように非効率的な昼休みの仕組みですが、
実は労働基準法で一斉に取らなければいけない旨が定められています。
労働基準法 第三十四条
(2) 前項の休憩時間は、一斉に与えなければならない。ただし、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者との書面による協定があるときは、この限りでない。
つまり、事業主(会社)は休憩を一斉に与えなければならないけれども、
事業主と労働者で協定を結べば、一斉に休憩を取る必要はないということです。
休憩時間が雇用契約で定められているとはいえ、
全員とも休憩してしまうと業務に支障をきたすケース(電話対応など)があるため、
この但し書きによって臨機応変に昼休みをずらせるようにしているわけです。
しかし、そのような人は稀なケースで、多くの人は一斉に休憩を取っているのだと思います。
時間帯をずらす仕組みを考える
では、どのようにすれば一斉に昼休みを取ることなく、
時間帯をずらせるのでしょうか?
ここでは、2017年から昼休みの時間を選択制としている東京都庁での例を紹介します。
12~13時で一斉に昼休みを取ったいた場合、エレベータが混雑したり、
飲食店の混雑によって休憩時間中に戻れなかったりする問題がありました。
そこで、①11:30~12:00、②12:00~13:00、③12:30~13:00の3つの時間帯から選べるようにしました。
この施策の結果までは引用した記事に書かれていませんが、
このように時間帯を設けて選べるようにすれば、
より多様で有意義な時間の使い方をすることが出来るのではないでしょうか。
そして、他の人が休憩中なのか在籍中なのかが分かるように、
在籍状態が一目で分かる仕組みを取り入れる方が良いと思います。
アナログな方法だったらホワイトボードや座席にマークを置くでも良いですし、
スケジューラに在籍状態を登録して共有しておくのが有効かと思います。
SlackやSkypeのステータスのように、アイコンだけで在籍状態が分かると便利ですよね。
まとめ
ここまで、昼休みを一斉に取ることのデメリットを挙げ、
時間帯をずらす実現方法を考えてきました。
何も一斉に休憩する必要ないと思いますし、むしろデメリットしかないので、
昼休みを一斉にとるの、やめていいと思います。